陛下66歳のお誕生日──「2万7千人」の一般参賀、午前と午後で内容が異なる

2月23日、天皇誕生日。皇居の宮殿・長和殿のベランダに天皇陛下がお出ましになると、東庭に集まった人々から歓声と拍手が起きた。66歳の誕生日を迎えた陛下は、皇后さまや愛子さま、秋篠宮ご夫妻らとともに手を振られた。

この日、皇居を訪れた人は計2万6973人と宮内庁が発表した。この数字は、報道では「一般参賀に2万7千人」と表現されることが多いが、実はそのまま受け取ると少し誤解しやすい内訳がある。数字を正しく読み解くところから、この日の全体像が見えてくる。


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「午前」と「午後」はまったく別の行事

一般参賀には、性格のまったく異なる「午前の部」と「午後の部」がある。

午前は、天皇陛下をはじめ皇族方が長和殿のベランダにお出ましになり、参賀者が直接お姿を拝する時間だ。皇居の正門(二重橋)から入場し、宮殿の東庭に集まった人々に向けて、この日は3回(10時20分頃・11時00分頃・11時40分頃)お出ましがあった。

午後はまったく異なる。皇族方のお出ましはなく、宮内庁庁舎前に設けられた特設記帳所に、都道府県名と氏名を書く(または名刺を提出する)だけだ。陛下のお姿を拝する機会はない。

宮内庁が発表した2万6973人という数字は、午前と午後の両方を合算した皇居来訪者数だ。「天皇陛下のお出ましをご覧になった人数」では必ずしもない。報道でこの点が混在することがあるので、念頭に置いておくと情報が整理しやすい。


この日お出ましになった皇族方にもう一つの注目点

長和殿のベランダに並ばれたのは、天皇・皇后両陛下、愛子さま、秋篠宮ご夫妻、佳子さま、そして悠仁さまだった。

悠仁さまが天皇誕生日の一般参賀にご出席になるのは初めてと報じられており、その点でも注目を集めた。


大雪の被害に触れた「おことば」

陛下のおことばは、祝意への謝意に加え、大雪の被害を受けた地域へのお見舞い、そして「穏やかな春」への願いが込められた内容だった。

天皇陛下は誕生日に際したおことばや記者会見を通じて、時々の社会の出来事──とりわけ自然災害の被害に遭われた方々へ──に触れることが多い。これは「象徴としての役割」に根ざした姿勢として、国内外の多くの報道が注目する部分だ。海外メディアは特に、こうした被災者への寄り添いの姿勢を前面に出して報じる傾向がある。

今回、大雪への言及が盛り込まれたのも、その文脈と重なっている。


「警備強化」の背景にあること

この日の警備には、例年より目立つ措置が加わった。柵の下部にネットを張るなど、物理的な対策が取られたと複数の報道が伝えている。

背景にあるのは、約2か月前に起きた出来事だ。今年1月の新年一般参賀で、警備上の事案があり、その再発防止の観点から警戒を強めたとみられている(事案の詳細については、報道によって表現が異なる)。

一般参賀は多くの人が密集する場であり、皇族方が外部に向けてお出ましになる機会でもある。警備の水準をどう設定するかは、毎回の課題でもある。


一日は「儀式」の積み重ねで進む

天皇誕生日当日は、一般参賀だけで終わるわけではない。

宮内庁の説明によれば、天皇誕生日の祝賀行事には祝賀の儀・宴会の儀・茶会の儀・一般参賀などが含まれ、それぞれ出席者の範囲も性格も異なる。一般参賀が「一般市民が参加できる開かれた場」であるのに対し、祝賀の儀や宴会の儀は、三権の長や各界の代表者らが宮中に参集する。

この日の宴会の儀には約130人が参加したと報じられている。来場者が乾杯に際してグラスを掲げ、陛下のご健康と皇室の弥栄を祈る──そうした光景が、一般参賀とは別に宮中で、同じ日の午後に続いていた。


春に向かう皇居の一日

2万6973人。この数字の一人ひとりが、それぞれの思いを持って皇居に足を運んだ。初めて来た人もいれば、毎年欠かさず訪れる人もいるだろう。柵越しに手を振る陛下のお姿を目にした人、記帳だけを済ませた人、皇宮警察の護衛官の姿に少し緊張を感じた人──。

陛下は「穏やかな春」を願うおことばを述べられた。 大雪の被害や、世界各地の不安定な情勢を背景に置きながら、そのお言葉は静かに東庭に届いた。

天皇誕生日の一般参賀は、制度としては「誰でも参加できる公的な場」だ。だが同時に、陛下が市民と直接同じ空間に立つ、一年のうちでも限られた機会でもある。その意味では、「2万7千人」という数字は、単なる来訪者数以上のものを示しているかもしれない。


本記事は2026年2月24日時点の情報に基づいています。

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CFP®/Level 1 Financial Planning Technician
Certified by the Japan Securities Analysts Association
・Primary Private Banker
・Asset Formation Consultant
Certified by the Financial and Financial Situation Study Group
・NISA Trading Advisor

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