コンビニ大手3社が政府備蓄米を店頭で販売開始!手軽に買える小分けパックで全国展開へ

コンビニ各社が備蓄米を取り扱い開始

2025年6月5日から、大手コンビニチェーンのファミリーマート、ローソン、セブン‐イレブンが政府備蓄米を随意契約で確保し、一部店舗で店頭販売をスタートしました。これまでは5キログラム単位での販売が中心でしたが、コンビニでは“1キロずつ”または“1キロ・2キロ”の小分けパックにして提供。近隣のコンビニ店舗で手軽に購入できることで、高齢者や単身世帯など、少量ずつの購入を希望する層にも対応できるようになりました。

  • ファミリーマート
    • 取扱開始日:6月5日(当初6日予定を前倒し)
    • 販売店舗:東京都・大阪府の計20店舗
    • 価格:2021年産精米を1キロ×税込388円で販売
    • 購入上限:おひとり様1パックまで(店舗での予約受付なし)
    • 全国展開予定:6月中旬以降、南関東・関西から順次拡大。7月中旬までに全国の各店舗で取り扱いを開始予定。
  • ローソン
    • 取扱開始日:6月5日
    • 販売店舗:東京都・大阪府の各5店舗(計10店舗)
    • 価格:2021年産精米を1キロ×税込389円、2キロ×税込756円で販売
    • 購入上限:おひとり様1パックまで
    • 全国展開予定:6月中旬以降、全国の各店舗で順次取り扱いを開始予定。
  • セブン‐イレブン・ジャパン
    • 取扱開始日:随意契約で500トンを確保し、同日から順次取り扱いを開始
    • 販売形態:他2社と同様に1キロ・2キロ等の小分けパックでの販売を予定
    • 価格設定など詳細は今後各店舗で発表予定

これに先立ち、農林水産省は6月4日までに中小小売業者62社と政府備蓄米8,517トンの随意契約を締結。コンビニ大手3社も含めた全体で8万トンの放出枠を設定しています。

コンビニでの販売方法と手軽さ

コンビニ店頭では、バックヤードから運び出された備蓄米がレジ前の平台などに整然と陳列されています。消費者にとっては「1キロずつ持ち帰れる」「必要な分だけすぐ買える」という利便性が最大の魅力です。

  • 小分けパックのメリット
    1. 高齢者や単身世帯に配慮
      多くの高齢者や一人暮らしの方は通常の5キロパックを保管・消費するのが大変ですが、1キロずつ購入できるため手間が省けます。
    2. 災害備蓄としても最適
      非常時に備蓄米を常時手元に置いておけることで、防災意識の高まりにも応えられます。
    3. 気軽に試せる価格帯
      1キロ当たり388~389円という価格設定は、一般的なスーパーでの精米価格と大差ないため、お試し感覚で購入できます。

ローソンの東京・品川区店舗では、6月5日午前6時半過ぎに20袋の備蓄米が到着。従業員が丁寧に袋を開け、小分けパックを棚に並べたところ、開店直後から数名の来店客が購入し「買いやすい」「必要な分だけ手に入る」と手応えを感じていました。

消費者の反応と声

実際に発売初日に購入した消費者からは以下のような声が寄せられています。

  • 高齢の女性(70代)
    「いつもスーパーで5キロパックを買っていましたが、量が多すぎて余らせてしまうことも。1キロずつなら毎回食べ切れるので助かります。」
  • 一人暮らしの会社員(30代)
    「仕事帰りにコンビニで買えるのは便利。非常用としても手元に置いておけるので、一石二鳥です。」
  • 子育て中の主婦(40代)
    「子どものお弁当用に少量ずつ買いたかったので、1キロがちょうどいい。いつも買っているスーパーより安いと感じました。」

このように、生活スタイルや家族構成に合わせて“必要な量だけ”手に入れることができる点が、コンビニ販売の大きな強みです。

全国展開のスケジュールと課題

コンビニ各社は6月中旬以降、各地域の店舗への拡大を本格化させます。

  • ファミリーマート
    • 6月中旬:南関東・関西地方のほとんどの店舗で販売開始
    • 6月下旬:北関東・中四国・九州・沖縄への拡大
    • 7月上旬:中部・北陸地方へ拡大
    • 7月中旬:北海道・東北地方でも順次取り扱い開始予定
  • ローソン
    • 6月中旬:東京・大阪以外の都市部を中心に全国展開開始
    • 7月中旬:地方の小規模店舗まで順次拡大
  • セブン‐イレブン
    • 現時点では一部地域で取り扱いを始めており、他地域への拡大時期は各店舗によって異なりますが、7月中旬までに全国展開を完了する見込みです。

課題と対応ポイント

  1. 物流体制の整備
    各店舗に小分けパックを安定供給するため、センターからの配送頻度や在庫管理が重要です。特に地方店舗では需要予測と発注タイミングの見極めが不可欠になります。
  2. 購入制限の継続
    1人1パックまでという購入制限は、「買い占め」を防止し、より多くの消費者に行き渡るようにするための措置です。ただし、需要が急増した場合には設定数量の見直しも検討される可能性があります。
  3. 価格維持と事業者利益のバランス
    1キロあたり約388~389円という価格水準は、消費者にとって手頃ですが、事業者側も仕入れコストや小分け加工コストをカバーしながら利益を確保する必要があります。適切な価格設定と販売数量のコントロールが今後の課題です。

政府・農水省の期待と背景

小泉農林水産大臣はローソン店舗の販売現場を視察した際、次のように述べました。

「コンビニで多くの方が手軽に備蓄米を購入できるようになると、全国的に面的(広範囲の)な備蓄米の活用が進むと期待しています。」

これまでは「5キロパックを一括購入して家庭で備蓄を管理」という流れが中心でしたが、コンビニ販売により、ごく少量ずつ“日常的”に備蓄米を買い足せる動きが生まれます。非常食としての備蓄以外にも、ふだんの食卓で消費しながら次回補充する「ローリングストック(回転備蓄)」の習慣定着につながることが期待されます。

また、農水省は今後も中小小売業者向けの放出を続ける方針です。今回の随意契約では、年間取扱量が1,000トン以上1万トン未満の小売業者および精米能力を持つ米穀店を対象としており、店頭価格は5キログラムあたり約1,800円を想定。コンビニ以外のチャネルでも、消費者が幅広く備蓄米を購入できる仕組みが整備されます。

まとめ:コンビニ販売で広がる“身近な備蓄米”の活用

コンビニ大手3社による政府備蓄米の店頭販売開始は、

  • 1キロ・2キロの小分けパック
  • 手軽に買える価格帯
  • 身近なコンビニ店舗での購入可能
    という点で、これまでの「5キロ一括購入」から大きな転換点となります。消費者は「必要なだけ」「無駄なく」備蓄米を購入できるため、高齢者や単身世帯だけでなく、幅広い層が気軽に利用できる環境が整いつつあります。

今後は6月中旬から各地域での一斉販売開始、7月中旬までに全国での取り扱いを完了する見込みです。物流・在庫管理の課題をクリアしながら、コンビニを通じた“日常使いの備蓄”が広がることで、安心・安全な食料確保の新しいスタイルが定着していくことが期待されます。

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CFP®/Level 1 Financial Planning Technician
Certified by the Japan Securities Analysts Association
・Primary Private Banker
・Asset Formation Consultant
Certified by the Financial and Financial Situation Study Group
・NISA Trading Advisor

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